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2013.05.14 (Tue)

初夏

朝昼晩の気温差の観点から、毎朝着る服に少し悩む季節になりました。

初夏ですので、今日は僕の担当する"金属製のソロバン"について書こうかと思っています。


これですね。





ショカーリョ


金属製の長方形の枠の中に、鋭利な刃を持つ円盤をソロバン状に配置した古代中国の武具。

金属製の枠に敵の刀を咥え込んで折る、円盤で斬りつける、枠で敵の喉を突く、円盤を投げるなど、独特な戦い方で恐れられた。
通常は両手で一本を用いるが、二本を同時に用いる流派もあったらしく、その使い手として「丁(てい)」という名前が記録に残っている。

ブラジル中東部の祝祭のために発明された楽器といわれているが、近年の説では古代中国の拳法家「初 夏炉(しょ かろ)」が考案した武具がシルクロードを渡り、大航海時代にヨーロッパから南米大陸へと運ばれたものと言うのが有力である。
ショカーリョという名前も彼の名がなまってできたものであろう。


その独特の形状から南米への移民には武器と理解されず、20世紀に入ってガンザーの代わりとして普及した。


民明書房刊 「そうだったのかカルナバル!」より




さて、上記のような歴史を経て楽器となったショカーリョ。

この楽器のポルトガル語でのつづりはChocalho.
発音は、人によっては口の奥の方に響かせて、シュカーリョと発音したりします。

分かってもらえないかとはおもいますが、僕はこのシュの音にグッときたりします。
あと、nadaのナ。


えー、ところで、雑誌ラティーナ5月号で、クララ・ヌネスという女性歌手が特集されていますが、彼女が歌ったの歌の中にMorena de Angolaという歌があります。


「バツカーダ、爆音、汗、きんもちいぃー!」だった20歳の若造が「それだけではないサンバ」を初めて知ったのがその歌だったんですが、その中の歌詞の一節

Morena de Angola que leva o chocalho amarrado na canela

「脛(すね)にショカーリョを結びつけているアンゴラの娘」

違います。

「脛に鈴を結びつけているアンゴラの娘」

これが正解。


Chocalhoという言葉の定義は「振って音が出る(楽器)」ですので、本当は金属製のソロバンに限らないのですね。


「振る」はポルトガル語で"Chocalhar"


「僕は彼女に振られた」は"Eu fui chocalhado por ela"

「いったい何があったのか。大丈夫なのか」とみんなに心配してもらえること請け合いのフレーズです。

そんなショカーリョの演奏法ですが、前後に振ると音がでます。

ショカーリョの円盤(ジングル)が枠にぶつかる事で音が出ますので、前後に急発進と急停車を繰り返す車内にいるようなもの。
ジングルに産まれなくて良かったと思う今日この頃ですよ。

持ち方に決まりは無いようですが、落とさない程度にユルく持つのが良いと思います。

僕は親指、中指、人差し指の三本がしっくりきます。

前後に振る動きで音を出すんですが、人間、押すのは得意でも引くのは苦手なもの。

引いたときの音が出ない+日本人に染み付いたリズムの合わせ技で「シャンシャン シャンシャン」となります。

まずは「シキシキ シキシキ」と、ちゃんと四つ音が出るように練習するのがいいかなー。

そしたらアクセント。
サンバの時は、ショカーリョのアクセントは一と四。

キシキ シキシ

一のアクセント(押し)は気にしなくて良いです。大切なのは四つ目。


詳しいことは、エンサイオ・テキニコで。
6/22夜 - 6/23朝の予定ですので、よろしゅうにー。





ぺこ。
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