2015.01.22 (Thu)
ボンテンポはグッドタイム
レディオなまくらにとうりゅう、
次のお便りは横浜市のラジオネームsoeji da cozinhaさんからいただきました
「JTさんこんばんは」
こんばんは。
「いつもラジオ楽しく聴いています。今日はぜひ翻訳して欲しい歌があってお便りしました。いま来日中のアーティスト、アレクシア・ボンテンポのクロモロジアという歌なのですが、なぜジャヴァンが紫色なのか、なぜカエターノがカメレオンなのか、気になって夜も眠れません。ぜひ、JTさんの解釈にて翻訳をしてほしいです。よろしくお願いします」
と、いうわけで、アレクシア・ボンテンポ(Alexia Bomtempo)のクロモロジア(Cromorogia)に取り掛かってみようと思います。
soejiから頼まれたのは本当。
来日しているのも本当。
ジャヴァンが紫、カエターノがカメレオンと歌詞にあるのも本当。
あとは適当。
来日中のアレクシアさんについては、中原仁さんがご自身のブログにて綴っておられます。
ではでは、本題へ。
曲はこちらで聴くことができます。(パソコンだと自動再生されます)→http://m.letras.mus.br/alexia-bomtempo/1328659/
----------------------------
Cromologia
A vida é azul
A pérola, negra
Djavan é lilás
Prince é púpura
Carlinhos é brown
O Barão é vermelho
Caetano é camaleão
Beatles é branco
submarino amarelo
A Inglaterra é cinza
Arco-íris é gay
A Barbie é rosa
A rosa é vermelha
A tangerina é laranja
A laranja, amarela
A maça é vermelha
E branca quando se morde ela
Amarelinha é brincadeira
Verde e rosa é Mangueira
Vermelho e brnaco é Salgueiro
Preto com branco dá brasileiro
人生は上々
真珠は黒く
ジャヴァンはライラック
プリンスはパープルで
カルリーニョスはブラウン
風船は赤く
カエターノはカメレオン色
ビートルズはホワイト
潜水艦はイエロー
イギリスは灰色
虹色はゲイ
バービーはピンク
バラは赤く
ミカンはオレンジ色
オレンジは黄色
りんごは赤
だけど、かじったら白
アマレリーニャは子どもの遊び
バラと緑はマンゲイラ
赤と白ならサルゲイロ
黒と白ならブラジレイロ
---------------------------------
訳注
Cromologia/クロモロジー/色彩心理学
色彩や色調といった観点からの「色」ではなく、色を見たときの人の心理的反応に主眼をおいた「色」の概念。Wikipedia調べ。
クロモセラピーという色を用いたリラックス方法があるようで、その根幹をなす概念と思われる。香りが人に影響の研究をアロマ+サイコロジーでアロマコロジーと呼ぶようなので、色彩心理(学)という風に解釈するのがよろしいかと思いました。
google検索で「クロモロジー」で調べたところ、以下のブログがヒット。
http://www.art-it.asia/u/ngmrsk/bN2MoK63YPRAdxmyDEXT
実際に「クロモロジー」という考え方を使って絵の批評を行っているので、イメージがつかみやすいと思います。
人生は上々 / A vida é azul
Azulは青のことなんですが、ざっくり言うと、青は吉兆をあらわす色です。
白水社の現代ポルトガル語辞典<初版>によれば、"Tudo azul! 万事バラ色である!" とあります。17年前の高校生は、Tudo Azulなんてつかってなかったので、すでに古い表現なんだろうとは思います。
トリビアですが、白と青をチームカラーとするリオのサンバチーム、ポルテーラのヴェーリャ・グアルダ(創始者グループ)も "Tudo Azul "というCDを出しました。
真珠は黒く / Perola, negra
ダニエラ・メルクリに言わせれば、真珠は黒いんですよ。
Daniela Mercury - Ilê Pérola Negra (O Canto do Negro)
ジャヴァンはライラック / Djavan é lilás
きっとこの曲ですね。
Lilás
http://letras.com/djavan/45530/
プリンスはパープル / Prince é púpura
プリンス、"パープル・レイン"
http://youtu.be/rdWOZmW_na0
カルリーニョスはブラウン
あ、はい。そうですね
カルリーニョスはブラウンです。
風船は赤く
風船=Barão(バラォン)
赤い=Vermelho(ベルメーリョ)
ブラジルの1980年代を代表するロックバンドにBarão Vermelho(バラォン・ベルメーリョ)というのがありまして。
カエターノはカメレオン色 / Caetano é camaleão
カエターノ・ヴェローゾはどんな色にでもなれるって事とは思うんですが、英語、ポルトガル語の検索では、カエターノをカメレオンと呼ぶのに充分な根拠が見つかりませんでした。
Rapte-me Camaleoa(僕を捕まえてくれ雌カメレオン)って曲はあるんですが、なんか違うような気がして。
日本語では二つありました。
http://tower.jp/article/series/2005/05/19/100044481
http://masammy.ti-da.net/e3989416.html
これらに出てくる「ポップ・カメレオン」の情報元ってどこなんでしょう。
バラ/Rosa
"Rosa(バラ)"という単語は歌詞のなかで三つ出てきます。名詞としての「バラ」、または色としての「バラの色」をあらわします。
儚げな薄いピンクからドロリとした不吉な紅まで、文脈次第で幅広く表現しうる形容詞ですね。
現代のバラのバリエーションなら、実のところ青以外のどの色でもいけるはず。
アマレリーニャは子どもの遊び
Amarelo(アマレロ)は、黄色。
それに縮小辞がつき、女性系に変化させるとAmarelinha(アマレリーニャ)
さて、Amarelinha という遊びがあるそうです。4-5歳の子供むけだそうで。
こんな感じの図を地面に書いて、

一から順番に踏んでCeu(天国)を目指します。天国までいったら、逆順で降りてきます。
一つの四角には片足しか置けません。
(だから、3と4の所では両足ついて休めます)
あと、ゲームが始まる前に小石を一つ投げます。その小石を踏んではいけません。
出典はこちら(ポルトガル語ページ)
http://pt.m.wikipedia.org/wiki/Amarelinha
http://delas.ig.com.br/filhos/brincadeiras/amarelinha/4e3b1e4a3cb3176863000001.html
ケンケンパによく似た遊びですね。
バラと緑はマンゲイラ
サンバチームのマンゲイラを作った人々の中に、カルトーラという方がいてですね。
その方の曲の中のVerde que Te Quero Rosaを「バラを愛する緑」と訳した方がいらっしゃいまして。
それに影響されてか、僕もVerde-e-rosaを「バラと緑」と訳すようにしています。
実際の色がどんな色なのかは、こちらのサイトにあふれていますです。
サルゲイロ
サルゲイロも、リオのサンバチームの一つです。チームカラーは赤と白。
ブラジレイロ
Brasileiro, ブラジル人という意味のポルトガル語です。
訳注おわり。
今週もお付き合いいただきありがとう!
レディオなまくらにとうりゅうは、皆様からのリクエスト、励ましのお便りなどお待ちしておりまーす。
ぺこ
次のお便りは横浜市のラジオネームsoeji da cozinhaさんからいただきました
「JTさんこんばんは」
こんばんは。
「いつもラジオ楽しく聴いています。今日はぜひ翻訳して欲しい歌があってお便りしました。いま来日中のアーティスト、アレクシア・ボンテンポのクロモロジアという歌なのですが、なぜジャヴァンが紫色なのか、なぜカエターノがカメレオンなのか、気になって夜も眠れません。ぜひ、JTさんの解釈にて翻訳をしてほしいです。よろしくお願いします」
と、いうわけで、アレクシア・ボンテンポ(Alexia Bomtempo)のクロモロジア(Cromorogia)に取り掛かってみようと思います。
soejiから頼まれたのは本当。
来日しているのも本当。
ジャヴァンが紫、カエターノがカメレオンと歌詞にあるのも本当。
あとは適当。
来日中のアレクシアさんについては、中原仁さんがご自身のブログにて綴っておられます。
ではでは、本題へ。
曲はこちらで聴くことができます。(パソコンだと自動再生されます)→http://m.letras.mus.br/alexia-bomtempo/1328659/
----------------------------
Cromologia
A vida é azul
A pérola, negra
Djavan é lilás
Prince é púpura
Carlinhos é brown
O Barão é vermelho
Caetano é camaleão
Beatles é branco
submarino amarelo
A Inglaterra é cinza
Arco-íris é gay
A Barbie é rosa
A rosa é vermelha
A tangerina é laranja
A laranja, amarela
A maça é vermelha
E branca quando se morde ela
Amarelinha é brincadeira
Verde e rosa é Mangueira
Vermelho e brnaco é Salgueiro
Preto com branco dá brasileiro
人生は上々
真珠は黒く
ジャヴァンはライラック
プリンスはパープルで
カルリーニョスはブラウン
風船は赤く
カエターノはカメレオン色
ビートルズはホワイト
潜水艦はイエロー
イギリスは灰色
虹色はゲイ
バービーはピンク
バラは赤く
ミカンはオレンジ色
オレンジは黄色
りんごは赤
だけど、かじったら白
アマレリーニャは子どもの遊び
バラと緑はマンゲイラ
赤と白ならサルゲイロ
黒と白ならブラジレイロ
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訳注
Cromologia/クロモロジー/色彩心理学
色彩や色調といった観点からの「色」ではなく、色を見たときの人の心理的反応に主眼をおいた「色」の概念。Wikipedia調べ。
クロモセラピーという色を用いたリラックス方法があるようで、その根幹をなす概念と思われる。香りが人に影響の研究をアロマ+サイコロジーでアロマコロジーと呼ぶようなので、色彩心理(学)という風に解釈するのがよろしいかと思いました。
google検索で「クロモロジー」で調べたところ、以下のブログがヒット。
http://www.art-it.asia/u/ngmrsk/bN2MoK63YPRAdxmyDEXT
実際に「クロモロジー」という考え方を使って絵の批評を行っているので、イメージがつかみやすいと思います。
人生は上々 / A vida é azul
Azulは青のことなんですが、ざっくり言うと、青は吉兆をあらわす色です。
白水社の現代ポルトガル語辞典<初版>によれば、"Tudo azul! 万事バラ色である!" とあります。17年前の高校生は、Tudo Azulなんてつかってなかったので、すでに古い表現なんだろうとは思います。
トリビアですが、白と青をチームカラーとするリオのサンバチーム、ポルテーラのヴェーリャ・グアルダ(創始者グループ)も "Tudo Azul "というCDを出しました。
真珠は黒く / Perola, negra
ダニエラ・メルクリに言わせれば、真珠は黒いんですよ。
Daniela Mercury - Ilê Pérola Negra (O Canto do Negro)
ジャヴァンはライラック / Djavan é lilás
きっとこの曲ですね。
Lilás
http://letras.com/djavan/45530/
プリンスはパープル / Prince é púpura
プリンス、"パープル・レイン"
http://youtu.be/rdWOZmW_na0
カルリーニョスはブラウン
あ、はい。そうですね
カルリーニョスはブラウンです。
風船は赤く
風船=Barão(バラォン)
赤い=Vermelho(ベルメーリョ)
ブラジルの1980年代を代表するロックバンドにBarão Vermelho(バラォン・ベルメーリョ)というのがありまして。
カエターノはカメレオン色 / Caetano é camaleão
カエターノ・ヴェローゾはどんな色にでもなれるって事とは思うんですが、英語、ポルトガル語の検索では、カエターノをカメレオンと呼ぶのに充分な根拠が見つかりませんでした。
Rapte-me Camaleoa(僕を捕まえてくれ雌カメレオン)って曲はあるんですが、なんか違うような気がして。
日本語では二つありました。
http://tower.jp/article/series/2005/05/19/100044481
http://masammy.ti-da.net/e3989416.html
これらに出てくる「ポップ・カメレオン」の情報元ってどこなんでしょう。
バラ/Rosa
"Rosa(バラ)"という単語は歌詞のなかで三つ出てきます。名詞としての「バラ」、または色としての「バラの色」をあらわします。
儚げな薄いピンクからドロリとした不吉な紅まで、文脈次第で幅広く表現しうる形容詞ですね。
現代のバラのバリエーションなら、実のところ青以外のどの色でもいけるはず。
アマレリーニャは子どもの遊び
Amarelo(アマレロ)は、黄色。
それに縮小辞がつき、女性系に変化させるとAmarelinha(アマレリーニャ)
さて、Amarelinha という遊びがあるそうです。4-5歳の子供むけだそうで。
こんな感じの図を地面に書いて、

一から順番に踏んでCeu(天国)を目指します。天国までいったら、逆順で降りてきます。
一つの四角には片足しか置けません。
(だから、3と4の所では両足ついて休めます)
あと、ゲームが始まる前に小石を一つ投げます。その小石を踏んではいけません。
出典はこちら(ポルトガル語ページ)
http://pt.m.wikipedia.org/wiki/Amarelinha
http://delas.ig.com.br/filhos/brincadeiras/amarelinha/4e3b1e4a3cb3176863000001.html
ケンケンパによく似た遊びですね。
バラと緑はマンゲイラ
サンバチームのマンゲイラを作った人々の中に、カルトーラという方がいてですね。
その方の曲の中のVerde que Te Quero Rosaを「バラを愛する緑」と訳した方がいらっしゃいまして。
それに影響されてか、僕もVerde-e-rosaを「バラと緑」と訳すようにしています。
実際の色がどんな色なのかは、こちらのサイトにあふれていますです。
サルゲイロ
サルゲイロも、リオのサンバチームの一つです。チームカラーは赤と白。
ブラジレイロ
Brasileiro, ブラジル人という意味のポルトガル語です。
訳注おわり。
今週もお付き合いいただきありがとう!
レディオなまくらにとうりゅうは、皆様からのリクエスト、励ましのお便りなどお待ちしておりまーす。
ぺこ
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