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2015.02.16 (Mon)

北から船にのってヨ

でん!



ドリヴァウ・カイミ(Dorival Caymmi)の曲、"Peguei um Ita no Norte"から引用しつつ、様々なブラジルの姿と、遙か北からリオを目指す若者を描くサルゲイロの93年のエンヘード。

ブラジルの各地を旅する歌といえば64年にインペリオ・セハーノというエスコーラが演奏したアクアレラ・ブラジレイラが有名ですが、この曲は歌詞中に風景の描写は多くなく、心象風景を主に描いていますね。

心の動きを言葉で、目に見える風景をパレードの造形で、というのもサンバカーニバルならではかと思います。

サルゲイロは93年にこの曲で9回目の優勝を飾りました。

訳詞が「あ、じゃ父さん行ってきまーす!わー船だー!海だー!」みたいな感じになったのは僕のせいだとおもいますが、親元を離れる子というのは、意外とこんな物なのかもしれません。


----------------------------
Explode coração
Na maior felicidade
É lindo o meu Salgueiro
Contagiando, sacudindo essa cidade

心がはじける
なにより大きな幸せの中で
美しいじゃないかサルゲイロが
街を震わせ伝染していく

Lá vou eu...
Me levo pelo mar da sedução (sedução)
Sou mais um aventureiro
Rumo ao Rio de Janeiro
Adeus, Belém do Pará

魅惑の海をわたって行ってくるよ
いわば冒険者、行き先はリオデジャネイロ
さようならだパラー州ベレン

Um dia volto, meu pai
Não chores pois vou sorrir
Felicidade o velho Ita vai partir

いつの日か帰るよ、父さん
笑って旅立つから泣かないで
うれしいんだ、老いた蒸気船が出港するよ

Oi no balanço das ondas... Eu vou
No mar eu jogo a saudade... amor
O tempo traz esperança e ansiedade
Vou navegando em busca da felicidade

波にゆられて行こう
郷愁は海へ捨てたよ
時間が過ぎるほど期待も不安も高まっていく
幸せを探す航海だ

Em cada porto que passo
Eu vejo e retrato, em fantasias
Cultura, folclore e hábitos
Com isso refaço minha alegria

立ち寄る港ごとに
人の服装や風習、音楽や習慣を見て絵に描いた
それを見るたびに喜びがよみがえる

Chego ao Rio de Janeiro
Terra do samba, da mulata e futebol
Vou vivendio o dia-a-dia
Embalado na magia
Do seu carnaval

サンバとムラータ、サッカーの地
リオデジャネイロに到着
そのカーニバルの魔法に身をゆだねて
一日一日を過ごすんだ

Explode coração
Na maior felicidade
É lindo o meu Salgueiro
Contagiando, sacudindo essa cidade

心がはじける
なにより大きな幸せの中で
美しいじゃないかサルゲイロが
街を震わせ伝染していく

-------------------------
訳注

ドリヴァウ・カイミのPeguei um Ita no Norte / 北から船に乗ってヨ



こんな詞です

Peguei um Ita no norte
Pra vim pro Rio morar

北から船に乗ってヨ
リオで暮らしに来たんだワ

Adeus meu pai, minha mãe
Adeus Belém do Pará

父ちゃん母ちゃんお達者で
パラー州ベレンもお達者で

Ai, ai, ai, ai
Adeus Belém do Pará
Ai, ai, ai, ai
Adeus Belém do Pará

ああ、あい、あい、ああ
パラー州ベレンもお達者で
ああ、あい、あい、ああ
パラー州ベレンもお達者で

Vendi meus troços que eu tinha
O resto dei pra "aguardá"

持ってた物はうっちまったヨ
残ったものは貯めとくサ

Talvez, eu volte pro ano
Talvez eu fique por lá

年に一度は帰るから
たぶんあっちで暮らすから


訳が偽物の吉幾三みたいになってるのも僕のせいです。 カイミのファンにも幾三のファンにも怒られそう。

ただ、ポルトガル語がわからなくても、歌詞をざっとみると同じフレーズが沢山あるのがわかりますよね。

余談ですがブラジルは南半球にあるので、北の方が暑いです。

シノープスはこちら


Ita
20世紀前半までブラジルの南北を結んでいた蒸気船。
その船すべてがItaで始まる名前だったため、Itasと呼ばれていた。
乗船したのがその船のうちの一つなので、単数形をとって "Ita"

Itaはトゥピ=グアラニ語(先住民の言葉のひとつ)で石を表す言葉とのことだそうです。

船はパラー州ベレンの港からでており、陸路や空路が整備されるまで、ブラジルの北部から首都リオまでを結ぶ主要な交通手段でした。

船の名前一覧
イタベラ、イタジバ、イタガスー、イタイテー、イタインベー、イタイプー、イタジュバー、イタナジェー、イタペー、イタペマ、イタプカ、イタプヒ、イタプラ、イタクアラ、イタクァチアー、イタケラ、イタキセー、イタスセー、イタチンガ、イタウーバ
(Itaberá, Itagiba, Itaguassu, Itahité, Itaimbé, Itaipu, Itajubá, Itanagé, Itapagé, Itapé, Itapema, Itapuca, Itapuhy, Itapura, Itaquara, Itaquatiá, Itaquera, Itaquicé, Itassucê, Itatinga, Itaúba)

「石の舟はついに浮かばず」とは石舟斎ですが、なんで石をフィーチャーしたんだろ。頑丈だからかな。
イタイプーはイグアス近くのダムの名前でもあります。そっちは石の印象ある。

あと、陸路ですがベレンからリオまでの道のりをgoogle mapで出してみました。




一日と18時間ってありますが、休憩と睡眠を考慮していない数字ですね。

時速100キロで一日8時間走っても4日かかります。遠いんだなぁ・・・


ムラータ
白人と黒人の混血の女性。男性ならムラート。"リオらしさ" を示すアイコンの一つ。
先述のアクアレラ・ブラジレイラでもリオのくだりで出てきます。



さて、週に二本、友人から職を失ったのかと心配されるほどのハイペースで更新を続けてきた翻訳シリーズも、あと二本書いたらいったん休憩します。


3/1、吉祥寺はRock Joint GBにて開催の"大人のサンバハウス"。

12:30オープン、17時終了。

パラー州ベレンからブラジルの沿岸部をたどり、ペルナンブーコ州の、バイーア州サルバドールの、リオ州の、それぞれの特色ある音楽をお届けします。

あれ!?これって船の航路と停泊地じゃね?
(わざとです)

はい。Facebookページですが、告知ページはこちら。

https://www.facebook.com/events/738928432849614/


僕はいつもどおり金属製のソロバンを二つ振りません。

歌です。

歌かよ。

歌です。

お待ちしておりまーす!








ぺこ。

【More・・・】

比較級と最上級が間違ってたので修正しました。
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