2016.02.05 (Fri)
ただの五分間でさえ
カーニバルが、はじまるよ。
前回に引き続き、チタンス厨二病三連作の二。
"Nem Cinco Minutos Guardados / ただの五分間さえも"
ライブアルバム"Acústico / アクースチコで、この曲の前に口ずさまれたとある歌。
"Carnaval, carnaval, carnaval
Eu fico triste quando chega um carnaval
(カルナバル、カルナバル、カルナバル
カルナバルがくれば、俺は悲しくなる)"
これはルイス・メロヂアの" Quando o Carnaval Chegou / カルナバルがくれば" の一節。
なぜ、この一節を新曲の前に口ずさんだか、歌を読み解いてみましょう
では、本題
------------------------
Teus olhos querem me levar
Eu só quero que você me leve
Eu ouço as estrelas
Conspirando contra mim
Eu sei que as plantas me
Vigiam do jardim...
君の瞳は、僕をどこかへ連れて行きたい
僕はただ、君に連れて行かれたいと思う
星々が僕を
陥れようと企むのが聞こえる
そこらの草木は
僕を見張っているに決まってる
As luzes querem me ofuscar
Eu só quero que essa luz me cegue
Nem cinco minutos guardados dentro de cada cigarro
Não há pára-brisa pra limpar, nem vidros no teu carro
光は僕の目を塞ぎたいと欲し
僕は光が目を潰してくれたらと思う
煙草を吸うただの五分間でさえ
安らげやしないんだ
磨きたくても風防ガラスがない
君の車には窓さえない
O meu corpo não quer descansar
Não há guarda-chuva (não há guarda-chuva)
Contra o amor...
僕の体は休みを求め
降り注ぐ愛に
させる傘なんてない
O teu perfume quer me envenenar
Minha mente gira como um ventilador
A chama do teu isqueiro quer incendiar a cidade
Teus pés vão girando igual aos da porta estandarte
君の香りは僕を毒したいんだ
僕の頭は扇風機みたいにまわる
君のライターの火は街に放たれる事を願い
君の足はぐるぐると回る
どこかの旗持ちの姫みたいに
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
Tanto faz a roupa que você usa
Faça calor ou faça frio
É sempre carnaval no Brasil
君の服の色なんてどうでもいい
君がどんな服を着るのかも
暑くなっても、寒くなっても
いつでもそれがカルナバル
Eu estou no meio da rua
Você está no meio de tudo
O teu relógio quer acelerar,
Quer apressar os meus passos
Não há pára-raio contra o que vem de baixo
僕は道の真ん中にいて
君は全ての中心にいる
君の時間は加速したがり
僕の歩みを速めたがる
足下から来るものを
防ぐ避雷針なんてない
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
Tanto faz a roupa que você usa
Faça calor ou faça frio
É sempre carnaval no Brasil
君の服の色なんてどうでもいい
君がどんな服を着るのかも
暑くなっても、寒くなっても
いつでもそれがカルナバル
----------------------------
訳注
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
"君の服の色なんてどうでもいい"
Tanto faz / タント ファイス
どうでもいい、どれでもいい、っていう意味の慣用句。
Blusa / ブルーザは、そもそもブラウスなんですけど、広く女性の着るシャツとか、キャミソールなんかも含まれるみたいです。
カルナバル的文脈で読み解くと、これは女の子のおしゃれに興味がないのではなく、君がどのエスコーラのファンなのかなんて問題じゃない、ってことなのかと思います。
Tanto faz a roupa que você usa
直訳すれば、"君が使う服なんてどうでもいい"
もしかしたらこれは、ちょっとした仮装の事を指しているのかも知れませんね。
"オルフェは再び"で触れましたが、仮装はFantasia / ファンタジアといいます。その夢々しい響き、浮かれた響きがどうにも恥ずかしく感じる男なんだと思います。
Faça calor ou faça frio
"暑くなっても、寒くなっても"
Faça / ファッサは、○○する、と言う動詞Fazerの命令形。
"Faça ○○, faça ××" と並べると、
"○○だろうと、××だろうと" という慣用句になります。
暑くなっても、寒くなってもって言うのは、まぁ気温の話なわけはないですよね。
どっちに転んでもカーニバルさ、と。
必ず楽しいわけでも、必ず幸せな思いをするわけでもない、っていうのをちょっとニヒルに歌ってる、んでしょうね。
訳注おわり。
詞の解釈は人それぞれですが、僕は
「カーニバルだ、うっきゃー!
カーニバルだ、しあわせだ!」
の中で半ば戸惑いながら、女の子に振り回されるすこし臆病な男の歌、と読みました。
目の前の女の子に完全に心奪われてるくせに、それは星の企みじゃないかと疑い、草木が覗き見ているんじゃないかと恐れている。
もっとも、腰がひけている割には女の子にぐいぐい引っ張られているのは、ふん、モテてんなー。
あと9時間ほどで、リオのカーニバルでのパレードコンテストが始まります。
11日は僕らモシダーヂ・ヴァガブンダのバテリアノタミウが出演する、サウジ・サウダージ カルナバル2016。
(僕がモシダーヂ・ヴァガブンダの人だって事を忘れてませんでした?)
渋谷のクラブクアトロで、まってますよ。
ぺこ
前回に引き続き、チタンス厨二病三連作の二。
"Nem Cinco Minutos Guardados / ただの五分間さえも"
ライブアルバム"Acústico / アクースチコで、この曲の前に口ずさまれたとある歌。
"Carnaval, carnaval, carnaval
Eu fico triste quando chega um carnaval
(カルナバル、カルナバル、カルナバル
カルナバルがくれば、俺は悲しくなる)"
これはルイス・メロヂアの" Quando o Carnaval Chegou / カルナバルがくれば" の一節。
なぜ、この一節を新曲の前に口ずさんだか、歌を読み解いてみましょう
では、本題
------------------------
Teus olhos querem me levar
Eu só quero que você me leve
Eu ouço as estrelas
Conspirando contra mim
Eu sei que as plantas me
Vigiam do jardim...
君の瞳は、僕をどこかへ連れて行きたい
僕はただ、君に連れて行かれたいと思う
星々が僕を
陥れようと企むのが聞こえる
そこらの草木は
僕を見張っているに決まってる
As luzes querem me ofuscar
Eu só quero que essa luz me cegue
Nem cinco minutos guardados dentro de cada cigarro
Não há pára-brisa pra limpar, nem vidros no teu carro
光は僕の目を塞ぎたいと欲し
僕は光が目を潰してくれたらと思う
煙草を吸うただの五分間でさえ
安らげやしないんだ
磨きたくても風防ガラスがない
君の車には窓さえない
O meu corpo não quer descansar
Não há guarda-chuva (não há guarda-chuva)
Contra o amor...
僕の体は休みを求め
降り注ぐ愛に
させる傘なんてない
O teu perfume quer me envenenar
Minha mente gira como um ventilador
A chama do teu isqueiro quer incendiar a cidade
Teus pés vão girando igual aos da porta estandarte
君の香りは僕を毒したいんだ
僕の頭は扇風機みたいにまわる
君のライターの火は街に放たれる事を願い
君の足はぐるぐると回る
どこかの旗持ちの姫みたいに
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
Tanto faz a roupa que você usa
Faça calor ou faça frio
É sempre carnaval no Brasil
君の服の色なんてどうでもいい
君がどんな服を着るのかも
暑くなっても、寒くなっても
いつでもそれがカルナバル
Eu estou no meio da rua
Você está no meio de tudo
O teu relógio quer acelerar,
Quer apressar os meus passos
Não há pára-raio contra o que vem de baixo
僕は道の真ん中にいて
君は全ての中心にいる
君の時間は加速したがり
僕の歩みを速めたがる
足下から来るものを
防ぐ避雷針なんてない
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
Tanto faz a roupa que você usa
Faça calor ou faça frio
É sempre carnaval no Brasil
君の服の色なんてどうでもいい
君がどんな服を着るのかも
暑くなっても、寒くなっても
いつでもそれがカルナバル
----------------------------
訳注
Tanto faz qual é a cor da sua blusa
"君の服の色なんてどうでもいい"
Tanto faz / タント ファイス
どうでもいい、どれでもいい、っていう意味の慣用句。
Blusa / ブルーザは、そもそもブラウスなんですけど、広く女性の着るシャツとか、キャミソールなんかも含まれるみたいです。
カルナバル的文脈で読み解くと、これは女の子のおしゃれに興味がないのではなく、君がどのエスコーラのファンなのかなんて問題じゃない、ってことなのかと思います。
Tanto faz a roupa que você usa
直訳すれば、"君が使う服なんてどうでもいい"
もしかしたらこれは、ちょっとした仮装の事を指しているのかも知れませんね。
"オルフェは再び"で触れましたが、仮装はFantasia / ファンタジアといいます。その夢々しい響き、浮かれた響きがどうにも恥ずかしく感じる男なんだと思います。
Faça calor ou faça frio
"暑くなっても、寒くなっても"
Faça / ファッサは、○○する、と言う動詞Fazerの命令形。
"Faça ○○, faça ××" と並べると、
"○○だろうと、××だろうと" という慣用句になります。
暑くなっても、寒くなってもって言うのは、まぁ気温の話なわけはないですよね。
どっちに転んでもカーニバルさ、と。
必ず楽しいわけでも、必ず幸せな思いをするわけでもない、っていうのをちょっとニヒルに歌ってる、んでしょうね。
訳注おわり。
詞の解釈は人それぞれですが、僕は
「カーニバルだ、うっきゃー!
カーニバルだ、しあわせだ!」
の中で半ば戸惑いながら、女の子に振り回されるすこし臆病な男の歌、と読みました。
目の前の女の子に完全に心奪われてるくせに、それは星の企みじゃないかと疑い、草木が覗き見ているんじゃないかと恐れている。
もっとも、腰がひけている割には女の子にぐいぐい引っ張られているのは、ふん、モテてんなー。
あと9時間ほどで、リオのカーニバルでのパレードコンテストが始まります。
11日は僕らモシダーヂ・ヴァガブンダのバテリアノタミウが出演する、サウジ・サウダージ カルナバル2016。
(僕がモシダーヂ・ヴァガブンダの人だって事を忘れてませんでした?)
渋谷のクラブクアトロで、まってますよ。
ぺこ
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