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2016.09.02 (Fri)

サウダージ

サウダージ

今の時期にゃあぴったりでしょう。
こないだ書いたエントリーの最後の方で紹介した、アルナルド・アントゥネスの詩です。

サウダージ。

郷愁とか、望郷とか。
長い航海にでてる夫を待ち焦がれる気持ちとか。もののあはれとか。

そんな意味の言葉です。

朗読の様子は、こちらで



では、本題。

------------------------------

não tenho saudades
do que vivi
porque tudo
está aqui

私の過去を
恋しいとは思わない
全部
ここにあるのだから

encorpado dentro de mim
como um fígado
um pâncreas
um rim

私の身体の中、
肝臓や
膵臓や
腎臓のようにあるのだから

não tenho saudades
do que vivi
(vi ouvi sonhei senti)
pois já se tornou o que sou

私の過去を
(見、聞き、想い、感じた事を)
恋しいとは思わない
それらは、もう私になった

não tenho saudades
do que vivi
tenho saudades do que viveram
aqueles com quem convivi

私の過去を
恋しいとは思わない
彼らの過去が恋しい
共に過ごした彼らの

não do que vi, do que viram
não do que ouvi, do que ouviram
do que sonharam, sentiram
as pessoas que perdi

私でなく、私が失くした彼らの
見たもの、聞いたもの
想ったもの、感じたものが

------------------------------

訳注は、いらないか。


この詩が朗読された時、会場にサウダージ / saudade の訳語がいろんな言語で映されていました。

日本語の訳語は「覚えています」でした。

ええ、覚えておきますよ。

では、しめやかに秋へむかうとしましょう。







ぺこ。
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